サービス条件の概要
油・ガス配管はスイートから H2S を含むサワーサービスまで幅が広い。オフショアでは塩化物と外面腐食が加わる。サービス区分により材料、コーティング、バルブ仕様が変わる。
環境別の材料選定
| サービス | 主なリスク | 代表材料 | 備考 |
|---|---|---|---|
| スイート | 一般腐食 | A106/A105 炭素鋼 | 標準防食 |
| サワー | SSC, H2S | NACE 適合炭素鋼、CRA | MR0175/ISO 15156 |
| オフショア | 塩化物/外面腐食 | 316/デュプレックス/被覆鋼 | 外面保護重視 |
バルブと継手の選定
パイプライン用途では API 6D のフルボアバルブが一般的で、ボール/ゲートが主流。チェックバルブは逆流防止に使う。継手は ASME B16.9/B16.11 を選び、サワーではシール材やトリム材の適合性が重要。
材料・防食・コーティング
炭素鋼はコスト面で有利だが防食設計が必須。内面腐食にはインヒビタや腐食代、外面にはコーティングと防食電位が必要。腐食性が高い場合はステンレスやデュプレックスを採用する。
規格と適合
API 6D、ASME B31.3/B31.4/B31.8、ASTM などの適用を整理する。サワーサービスでは NACE MR0175 が必須となる場合が多い。必要な試験や文書要求を仕様に明記する。
調達チェックリスト
サービス区分、圧力・温度、適用規格を定義し、バルブ仕様と検査要件を明確化する。材料証明、試験報告、NACE 適合を要求し、早期に合意を取ることで遅延を防ぐ。
よくある質問
NACE MR0175 はいつ必要ですか?
H2S が存在し硫化物応力割れのリスクがある場合に必要となる。
オフショアは必ずステンレスですか?
必ずしもそうではない。被覆炭素鋼が一般的で、腐食リスクが高い場合にステンレス/デュプレックスを採用する。
パイプラインで主流のバルブは?
ボールバルブとゲートバルブが主流で、逆流防止にチェックバルブを使用する。
ガスケットやボルトも NACE 対象ですか?
サワーサービスでは圧力部材全体が適合する必要がある。